柴島高校では年度の始めに、「学校開き」があります。

これは、新2・3年生のうち数名の代表生徒が、前に立って、自分のことを語る取り組みです。また、全校生徒がその話を真剣に「聴く」場でもあります。
話す内容は様々です。話し、そして聴く。「安心して自己を表現できる場所」を作っていく上で、両方の姿勢こそが重要です。「誰かが話している時には、それを真剣に聴く」。たとえその話に共感できなくとも、意見が違ったとしても、その話をしている相手を尊重し、相手の考えを受け止める。お互いがその姿勢を意識することで、柴島高校が大切にしている、「互いの違いを認め、尊重し合う」環境ができる。それを目指して、この取り組みはずっと行われてきました。
また、この学校開きでは、本校の自立支援コース「アミティエ」の生徒たちの紹介もあります。本校の特色としては、これらを基本的には生徒が進行すること。学校開きで語ってくれる役割も生徒であれば、学校開きを進行するのも生徒、アミティエ生を紹介するのも生徒です。

これは実際に発表する生徒の視点です。本番では、ここに立って、全校生徒の視線を一身に受けることになります。

教員だって、全校生徒の前に立って話す機会はそれほど多くはありません。そのうえ話す内容は、自分自身のことです。この「語る」経験は、「学校開き」ならではのものでしょう。
大勢の前に立つだけでも必要な「勇気」。緊張や不安を乗り越えてでも伝えるべきものがあるという「心意気」。そうしたものを真っ向から受け止め、聴く、クラスや学年を超えた生徒たちの「姿勢」——。4月が訪れるたびに見ることができる、生徒たちの真剣で思いやりのある姿に、心を震わせる熱いものを感じずにはいられません。