
10月1日、2年生を対象に朝日新聞社の田之畑仁さんをお招きし、インタビューについての講演会を実施しました。来月、協働の授業で商店街でのインタビュー活動を控える生徒たちにとって、大変貴重な学びの機会となりました。

講演会では、まず「メモを取る」練習から始まりました。政治家の報告会の映像を見ながら、政策の要点をメモする作業を通して、生徒たちは「一言一句書き写すのではなく、要点を捉えてメモする」ことの難しさを実感しました。講師の田之畑さんからは、「?」や「☆」などの記号を使いこなすことや、必要な情報だけを効率的に記録するコツを教えていただきました。
次に、インタビューにおいて最も重要となる「事前準備」についてのお話がありました。「取材とは、記事の材料を取ること」という言葉の通り、「何を知りたいのか」を明確にし、その答えを引き出すための質問を10個以上用意することの重要性を学びました。また、「大きなクジラ」ではなく「30メートルのクジラ」というように、具体的な数字で記録することの大切さも教えていただき、正確に相手のことを伝えるために、同じことを何度も質問するのは失礼なことではない、と励ましてくださいました。
講演の最後には、学年主任へのインタビューを実演していただきました。「先生を目指したきっかけ」というテーマから、教育実習での思い出や、教師としての資質についてなど、生徒たちは目の前で多くの情報が引き出されていく様子を見て、インタビューの面白さや奥深さを感じ取っていました。

講演後には、生徒たちは3人1組のグループに分かれ、さっそくインタビューの練習に取り組みました。インタビュアー、インタビュイー、カメラマンに分かれ、お互いを深掘りする練習を校舎内の様々な場所で行いました。あちこちで熱心に、そして楽しそうに取り組む姿が見られ、本番に向けての期待が高まります。

今回の学びを活かし、来月の商店街でのインタビューが実りあるものになることを期待しています。